ロシアのウクライナ侵攻はパトルシェフが黒幕?プーチン絶対信頼5つの理由!
ロシアのプーチン大統領の側近、パトルシェフがウクライナ侵攻の黒幕ではないか?という説が浮上しています。
「パトルシェフってどんな人?」という方のために、プーチン大統領が絶対的信頼を置く理由を以下の5つにまとめました。
ロシア連邦安全保障会議の書記
現プーチン政権「シロヴィキ」の有力者
前プーチン政権「ロシア連邦保安庁」長官
プーチンとはKGBの同僚
息子は農業大臣
プーチンの側近、パトルシェフという人物に迫ってみましょう。
パトルシェフ黒幕説を国内外メディアが続々と報道
プーチン大統領には側近が4名おり、
その中で最も信頼されているパトルシェフが注目を集めています。
キッカケは「情報ライブ ミヤネ屋」や「報道1930」などのニュース番組が続々と報じたことです。
「プーチン氏を支える一握りの男たち」というテーマでプーチン大統領と側近5名の関係が明らかになりました。
この報道は米紙「ニューヨーク・タイムズ」のものとも一致します。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」(1月30日付)は、プーチン氏が安全保障問題で頻繁に会う人物として、
パトルシェフ安保会議書記、ナルイシキン対外情報局(SVR)長官、ボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官、ショイグ国防相の名を挙げた。
引用元:https://www.jiji.com/sp/v8?id=202203kaisetsuiin017
中でもパトルシェフはプーチン大統領が全幅の信頼を寄せており、その発言はプーチン大統領の演説と酷似しています。
ネットでは

パトルシェフが黒幕でプーチンを操り、ウクライナと戦争をおこなっているのではないか?
と話題になっています。
ネットでも「プーチンとは元同僚」、「唯一腹を割って話せる人=最も信頼している人物」という発言が飛んでいます。
さらに反政府系の学者の「ロシアはプーチンのものだが、政権はパトルシェフのものだ」という発言も気になります。
今回はパトルシェフの人物像とプーチンとの繋がりの深さについて解説します。
パトルシェフのプロフィール


氏名:ニコライ・プラトノヴィチ・パトルシェフ
生年月日 :1951年7月11日(70歳)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%95
国籍:ロシア
出身校:レニングラード造船大学
前職:ソビエト連邦国家保安委員会職員、ロシア連邦大統領府副長官
称号:上級大将、法学博士、ロシア連邦英雄
配偶者:エレーナ・パトルシェワ
子女:ドミトリー・パトルシェフ、アレクセイ・パトルシェフ
ニコライ・プラトノヴィチ・パトルシェフはロシアの政治家であり、プーチンNo.1の側近です。
彼のプロフィールで、プーチン大統領との繋がりを考える上で特筆すべきは以下の5点です。
- ロシア連邦安全保障会議の書記
- 現プーチン政権「シロヴィキ」の有力者
- 前プーチン政権「ロシア連邦保安庁」長官
- プーチンとはKGBの同僚
- 息子は農業大臣
一つずつ丁寧に解説してきます。
ロシア連邦安全保障会議の書記


パトルシェフはロシア連邦安全保障会議の第12代書記です。
これは、国家安全保障問題を協議するためのロシア連邦大統領の直属機関です。



戦争中の大日本帝国陸軍みたいなものですね!
安全保障会議は、主要閣僚と関係機関トップで構成され、大統領が議長を務める。会議は、1ヶ月に1回以上行われることになっている。安全保障会議の決定は、常任議員総数の単純多数決により採択され、安全保障会議議長(大統領)の承認後に施行される。安全保障会議の決定は、大統領令により正文化される。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E9%80%A3%E9%82%A6%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E4%BC%9A%E8%AD%B0#%E5%A4%96%E9%83%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF
安全保障会議は、主要閣僚と関係機関トップで構成され、プーチン大統領が議長を務めます。
その議長の補佐としてパトルシェフがいるわけです。
ロシア軍の方針を決める上で、プーチン大統領に次ぎ重要人物ということですね。
そして上の説明を見てわかるのですが、プーチン大統領の承認によって安全保障会議の決定事項が行われます。プーチン大統領の権限の大きさがわかるかと思います。
現プーチン政権「シロヴィキ」の有力者


パトルシェフは現プーチン政権「シロヴィキ」の有力者の一人です。
「シロヴィキ」とはプーチン政権内の治安・国防・情報機関の出身者で形成している政治勢力です。
ここにはプーチンとの同僚も多く、結びつきは深いです。



日本の政治にも「派閥」がありますよね!
元デューク大学教授によると、政治派閥「シロヴィキ」は次のような特徴があります。
- ロシアの国益を第一に考え、強いロシアの再興を目論んでいること
- 人権や民主主義に対してはあまり配慮がないこと
- 親中派であることを挙げている。
- 高等教育を受けていること
- 実用的な法秩序を求め、過去のビジネス経験を政府内のポストに持ち込むこと
なかなかに恐ろしい表現が並びますね。今のウクライナに対して戦争を起こしているのもうなずけます。
彼らが目指しているのは「強いロシアの再興」。そのためには民主主義の犠牲はいとわないということです。
そんなプーチン率いる「シロヴィキ」において、重要な役割を担っていることは押さえておきましょう。
プーチンとはKGBの同僚


KGBとはソ連国家保安委員会のこと、
1954年から1991年ソビエト連邦の崩壊まで存在したソビエト社会主義共和国連邦の情報機関・秘密警察です。
今は存在しませんが、現在は形を「FSB(ロシア連邦保安庁)」に変えて残っています。



大日本帝国時代でいう特高警察ですね!
KGBはロシアの革命家レーニンや第二次世界大戦中のソビエト最高指導者のスターリンなど、
ロシアを代表する政治家権力と深い繋がりがあります。
当時のソ連では、党、軍、そしてKGBを掌握することが最高権力者の必須条件と言われるほどでした。
パトルシェフは1975年の大学卒業後からKGBに入り、権力者への道を着実に歩んでいきます。
そしてここでプーチンとの出会うのです。
なおKGBの任務は以下のとおり。
・資本主義諸国における諜報業務
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E9%80%A3%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
・スパイ、破壊工作、テロその他の破壊活動対策
・反ソ及び民族分子の敵対活動対策
・ソ連軍各組織における防諜業務
・特殊施設、特別重要産業施設及び輸送機関における防諜業務
・国境警備
・党及び政府の指導者の警護
・政府通信の組織及び保障
・無線防諜業務の組織
ロシア国民はこの秘密警察を恐れ生活を送ることになります。むしろ他国との国境警備を行なっていたため頼もしいと言う印象もあったそうです。
前プーチン政権FSBの長官


プーチンとパトルシェフの繋がりはまだ続きます。
1999年〜2008年の9年間において、パトルシェフは「FSB(ロシア連邦保安庁)」の第5代長官を務めています。
FSBは先ほど説明したKGBの後継組織でしたね。
この時の大統領はやはりプーチン。
KGBから名称は変わりましたが役割はほぼ一緒です。
彼らが現在のロシア国内の秘密警察として、国民の行動に目を光らせています。
パトルシェフの息子は農業大臣


パトルシェフの権力の強さは息子にまで影響を与えています。
2018年、プーチンが新農業大臣に、ニコライ・パトルシェフの実子で、農業銀行理事長のドミトリー・パトルシェフが指名しました。異例の30代官僚の誕生です。まさに権力一家です。
パトルシェフの息子の息子のプロフィールは以下の通り。
氏名:ドミトリー・パトルシェフ
引用元:https://blog.goo.ne.jp/kisenren-white/e/c9c18edf8e027c55877e1cffe2bd42ab
1977年10月13日 レニングラード生まれ
1999年 モスクワ州立大学経営学士
1999年-2002年 ロシア交通省勤務
2002年-2004年 ロシア外務省外交学術院で「世界経済」を専攻
2004年 貿易銀行勤務
2007年 VTB銀行副社長
2008年 経済博士「産業政策の形成と実施における監督」
2010年5月 農業銀行理事長
2016年 ガスプロム取締役


おまけ:パトルシェフはバレーボール協会会長


パトルシェフはロシアのスポーツ界まで影響を及ぼしています。彼は現ロシアバレーボール協会会長。
彼は昔バレーボール選手だったそうです。
政治以外の業界にもしっかりと目を光らせています。
パトルシェフの動向に注目しましょう
パトルシェフがどれほどプーチンと繋がりが深く、ロシア国内で権力を持つ人物かわかっていただけましたでしょうか。
ロシアウクライナ問題の解決はプーチンではなく彼の手にかかっているのかもしれません。
今後のパトルシェフの動向に期待しましょう。
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